江の島に咲く花≪ツワブキ≫ツワブキは、福島、石川県以西の本州、四国、九州、沖縄に分布する常緑の多年草で、
海辺の山などに生えます。江の島では海側の傾斜地や岩場、神社境内などで普通に見ることができます。
江の島に咲く花《ツワブキ》 |
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ツワブキ(石蕗)Farfugium japonicum |
ツワブキは、福島、石川県以西の本州、四国、九州、沖縄に分布する常緑の多年草で、海辺の山などに生えます。江の島では海側の傾斜地や岩場、神社境内などで普通に見ることができます。黄色い花と濃緑色の艶のある葉のコントラストが実に美しく、日陰でもよく育つことなどから観賞用として日本庭園にもよく植えられています。九州西部の海岸付近には変種で大形のオオツワブキ(Farfugium japonicum var. giganteum〉が自生し、屋久島や種子島には葉の縁に二重鋸歯をもつカンツワブキ(Farfugium hibemiflorum)が自生しています。 |
![]() 江の島の岩場に生えるツワブキ |
ツワブキの葉には抗菌成分が含まれており、火にあぶってよくもみ湿疹や切り傷、できものなどに用い、乾燥した根茎は胃腸薬などの民間薬として古くから用いられてきました。 綿毛をもつ若葉の頃の葉柄は、佃煮の「きゃらぶき」にして食用にも用いられます。 |
![]() ![]() ツワブキの花と若葉 |
葉は長い葉柄を持つ根生葉で、形は5~15cmの円状の腎臓形、葉質は厚くて艶があります。 |
【写真&文:坪倉 兌雄 2010-01-09】 |