ホテルのコンシェルジュとは?
善行雑学大学で行われた『ホテルのコンシェルジュとは?』という講演を聴講しました。

善行雑学大学『ホテルのコンシェルジュとは?』
2019年1月28日(取材・記事:Tanbakko)
善行雑学大学の2019年1月の講演は『ホテルのコンシェルジュとは?』というテーマで行われました。講師は、グランドハイアット東京コンシェルジュで明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部教授の阿部 佳 氏です。
ヨーロッパで誕生したコンシェルジュという職業が日本に入ってきたのは1990年代のことです。阿部氏は、日本におけるコンシェルジュという職業の黎明期からコンシェルジュという職業に従事し、その仕事内容の確立や普及に尽力してこられました。コンシェルジュの世界的組織『レ・クレドール』の名誉会員にも選ばれています。

コンシェルジュの仕事は、ホテルにおける宿泊客のさまざまな依頼や要望に応え、快適な滞在をサポートする仕事です。『レ・クレドール』の定款には次のように書かれています。
「法的道徳的に問題ない限りお客さまがご要望をかなえられるように何なりとお手伝いしましょう」
「法的道徳的に問題ない限りお客さまがご要望をかなえられるように何なりとお手伝いしましょう」

コンシェルジュの仕事を理解していく上での鍵となるのが“ホスピタリティ”という言葉です。“ホスピタリティ”とは、お客さまに満足や心地よさを提供し、接客することです。コンシェルジュとは、お客さまの“本当の心”を読み解き、お客さまを喜ばせる“プロフェッショナル”な仕事と言えます。

講演では、“ホスピタリティのプロ”が持つべき心構えについて、豊富なエピソードなどもまじえてお話しいただきました。柔軟に相手の気持ちを読みとき、想像力を働かせてお客さまと同じ方向を見ていく。そして先を読みながら具体的なアクションにつなげていく。つねに相手の気持ちに立って考え、相手に合わせた正解を導き出すという“ホスピタリティのプロ”が持つべき心構えは奥深いものがあります。

最後に、日本が観光立国実現に向けて今しなければならないこと、そのために“ホスピタリティのプロ”はどのような役割と責任を果たさなければならないのかをお話しいただきました。

大切なことは、お客さまに日本のファンになっていただいてまた戻ってきてもらうことと、ほかの人に宣伝していただいて新しいお客さんに来ていただくことです。観光を支える一人としての意識と自覚を持ち、それぞれが自分のできることを地道に行っていくことが求められていますと述べて、講演を締めくくられました。
日本のコンシェルジュの草分けとも言える阿部氏の講演は、定刻を過ぎても活発な質疑応答が行われ盛会のうちに終了しました。

【講演を聞いて】
コンシェルジュという職業が日本で知られるようになったのは、ここ20年くらいのことです。日本におけるコンシェルジュの草分け的存在である阿部氏のお話しは、プロフェッショナルならではの含蓄に富んだ奥深いものでした。「コンシェルジュとどのようにお付き合いすれば旅をより豊かなものにしていけるのか」がよくわかる講演でした。
コンシェルジュという職業が日本で知られるようになったのは、ここ20年くらいのことです。日本におけるコンシェルジュの草分け的存在である阿部氏のお話しは、プロフェッショナルならではの含蓄に富んだ奥深いものでした。「コンシェルジュとどのようにお付き合いすれば旅をより豊かなものにしていけるのか」がよくわかる講演でした。
善行雑学大学のホームページ⇒https://zengyo-zatsugaku.jimdofree.com/
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。
2019年01月28日
